2014年6月4日水曜日

森をつなぐ存在、菌

先日、現場へ行く道にこんな植物がありました。

真っ白なちょっと異様な見た目ですがこれもれっきとした植物。名前はギンリョウソウ(銀竜草)。葉緑体を持たないため真っ白な見た目となっています。普通植物は光合成をおこない栄養を作り出しますがギンリョウソウは光合成を行わず別の方法で栄養を得て生きています。その方法は?その答えは菌。
ギンリョウソウは地中の菌に寄生しそこから栄養を吸い取り成長しているといわれています。こういった植物は腐生植物と呼ばれています。菌に対して何かしらの見返りを与えているのかもしれませんが今のところ確認はできていないようなのでニート植物と言っていいでしょうw
そして面白いのはここから。このニートソウ、ギンリョウソウが寄生している菌ですが、この菌は植物の根とタッグを組み、互いに栄養を与え補完し合う関係を形成しています。こういった植物の根と菌が共生したものを”菌根”と呼び、菌根を形成する菌を”菌根菌”といいます。上から読んでも下から読んでも菌根菌...

もう少し詳しくお話ししますと、菌根菌は樹木が光合成で合成した炭水化物を受け取り、それを糧に菌糸を伸ばし、植物の根の代わりとなって水分やミネラルの吸収を補うという共生関係をつくります。植物にとって菌根菌の存在は大きく、一説によると光合成で生産した化合物の最大30%を菌根菌に振り分けているとも言われています。
やせ地に強い”肥料木”などと言われているようなヤマモモなどの植物、乾燥した場所に強いといわれるおなじみのヒノキなど、その特性は菌根菌に由来するところが大きいようです。

そしてこの菌根菌は菌根菌どうしでもつながり、ネットワークを築いていると言われています。これが何を意味するかというと、一つ一つ独立して立っている木が実は地中で菌によりつながり栄養供給のネットワークを形成している可能性があるということです!

具体例を出しますと、大きな樹木とその木の稚樹が菌根菌ネットワークでつながっていれば光が当たらない環境にいる稚樹にかわり大きな樹木がその稚樹の菌根菌への給料(炭水化物)の支払いを肩代わりしたり、もしくは直接菌糸を通して炭水化物を稚樹に送っているという可能性があるわけです。
しかもこのネットワークが同種の樹種に限らないようで、そうなるとこういったやり取りが森全体で起きている可能性も否定できません。

まだ憶測の域を出ませんが、森が地中で”菌”というつながり一つになり共生関係を築いているとしたら、、、、ほんと森はロマンに満ちていますね!                                           
ナベ

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