2015年4月25日土曜日

防護具テストVol.4 ヘルメット


防護具テストVol.4 ヘルメット

今回はヘルメットです。
ヘルメットは暑いです。蒸れます。
けど、我慢して着けてます。
岩が落ちてきたり、枯れ枝が降ってきたりってことは、よくありますからね。
すでに何度も助けてもらっている気がします。
ヘルメットさんいつもありがとう。

感謝の気持ちを伝えたところで本題です。
今回は2月26日に実施した防護具テストの4種類目、 「ヘルメット」についてです。
ヘルメットにエンジンチェンソー(排気量約50㎤)をフルスロットルで当ててみました。
とはいえ本来ヘルメットは、飛来物・落下物対策や、墜落対策のものです。
ですので、チェンソーは用途外です。
そもそも頭にチェンソーが近づくような使い方は危険ですのでやりません。
興味本位のテストと捉えて頂いても結構です。

動画は1本ありますが、固定が不十分だった為、最初の衝撃でヘルメットがはじかれてしまいました。あまり参考にならないかもしれません。申し訳ありません。

・機械等概要
 ヘルメット:使い始めて数年経ち、劣化が進んでいると思われます。
        丸太にロープでくくりつけています。
チェンソー:排気量約50cc、フルスロットル
        刃は目立て済み

・動画は、ヘルメット × チェンソーです。



・以下はテスト後のヘルメットをアップで撮った写真です。

見づらいですが、青いまるで囲んだところが動画で当てた傷です。
衝撃でヘルメットが飛んでしまいましたが、ヘルメットに穴は開いていませんでした。
ヘルメットが飛んだのは、台木と結んでいたヘルメット内側のベルトが切れてしまったためです。
他の傷はヘルメットをしっかりと固定して、あちこち様々な当て方をしてみたものです。
動画はありません。申し訳ないです。
ヘルメットを固定するとやはりスムーズに穴が開いてしまいました。



感想1、ヘルメットのあご紐をしっかりと締めておくことはかなり重要のようです。
最初の衝撃でヘルメットがずれてしまったら元も子もありません。

感想2、ただ、ヘルメットはチェンソーから身を守るための物ではありません。


決意1、チェンソーを頭の近くに持ってくるような使い方はしません。


お読みいただきありがとうございました。

渋谷(入社1年目)

2015年4月18日土曜日

G3711 VS GZ3900(木林士チェンソーNo.1決定戦)

さて、お気づきの方もいらっしゃるとは思いますが(?)防護用品テストの記事とチェンソー対決の記事は隔週更新となっております。


今回はZENOAH G3711 VS ZENOAH GZ3900。
前回同様、同じメーカーから出ている2機種ですが、今回は両方ともプロソーです。
チェーンも同じ新品のものを使用するので単純に排気量の大きい3900が有利と思いきや・・・?!

【試合前コメント】

・ZENOAH G3711 / 井上
3711と共に歩んだ11年。負けるわけにはいかね~。
と言うことで、37に関してはあまりつべこべ言わず対決じゃ~。

・ZENOAH GZ3900 / ナベ
ゼノアのプロソー、37の後継機がこの機種です。
排気量は39.1cc。
後継機なのになぜ2cc排気量がアップしているかというと排ガス規制に対応したため出力が下がったのでそれを補う形で排気量を上げたとか上げてないとか。
さらに37と違いハンドルも取り回しがしやすいように人間工学に基づいて設計されているという!環境だけでなく人にも優しい一台!
まあ説明はこれくらいにしといて、サクッと決着付けてきましょうか、世代交代ですよと(^O^)

----------

それではいざ尋常に・・・!



【試合後コメント】

・ZENOAH G3711 / 井上
結果は見ての通り勝利です。
新旧のモデル対決でしたが、3711まだまだ現役です。
排ガス規制等の時代背景もありますが、3711は時代に名を残す名機ですね。
25APから21BPに変更しているのですが、少しソーチェンの抵抗が強く、重量も出るので基本は25APが良いかと思います。
メーカーさんも良い機械を送り出すと次モデルでは絶対にコケれないので大変な苦労でしょうが、3900も今後の熟成を期待します。
3711に勝てる機械は現れるのか?

・ZENOAH GZ3900 / ナベ
動画を見ると押し込んだ際に少し回転が落ちてますね。
普段使うときは高回転気味にしてるんですが、十分に暖気しきれなかったミスも重なり完全にあだとなりました。十分エンジン温まっていれば勝ってましたね、ええ。
なのでこの試合も現段階では勝ちとか負けとか決める必要はないと思うな...はい、すみません、負けですね。

----------

前半、ナベ先輩のミスもあり上からの1カット目では差が出ましたが、下からの2カット目では3900が追い上げを見せましたね。
最終的には3711が僅差で勝利!見応えのある1戦でした。

次回もお楽しみに!

(キヨ)

2015年4月10日金曜日

防護具テストVol.3 「手袋」


防護具テストVol.3 手袋

振動病を防止するために、防振手袋を使うのか、
手に刃物が当たってしまった時のために切創防止手袋を使うのか。
答えのない命題です。
すみませんそこまでではありません。


・2月26日に実施した防護具テストVol.3 「手袋」です。
 手袋2種(防振手袋(耐切創性能無)、切創防止手袋(切創耐性80.2N*)に、ナタと刈払機(笹刈り刃)を当ててみました。

動画は2本あります。どちらも、左が切創防止手袋です。
*80.2Nは他の切創防止手袋と比べても抜群に高い数字でした。ただ、突刺し耐性は無いようです。



・機械等概要
 手袋:コンパネにビスで固定。中にはパーライトを詰めてあります。
刈り払い機:排気量26cc、フルスロットル
刃は目立て済み

・動画1つ目は、手袋2種 × ナタです。



左:切創防止手袋 右:防振手袋




・動画2つ目は、手袋2種 × 刈払機(笹刈刃)です。
実験上、見やすくするために、飛散防止カバーを遠目に設置しています。


左:切創防止手袋 右:防振手袋



・以下はテスト後の手袋をアップで撮った写真です。


防振手袋(耐切創性能無し)にナタを当てた結果です。


耐切創手袋にナタを当てた結果です。
防振手袋(耐切創性能無し)に
刈払機を当てた写真です。
耐切創手袋に刈払機を当てた写真です。





・感想1、鉈を当てるとサクッと切れてしまう。
ナタを使うときは、枝を落とす目的が大半ですので今回の実験程度には勢いが必要なことが多いです。その勢いで手袋に当てると切れてしまうようですね。
ありきたりですが、刃物を使うときは軌道に体を置かない、力まない、道具に合った使い方をする、ということが本当に大切なようですね。切創防止手袋はある程度効果があるようですね。


感想2、やはり刈払機は恐ろしい。
もうみなまで言うなという感じですね。刈り払い機はほんとに恐ろしい道具です。
必要な時しか使わない。
刈り払い機の性質を全て知る。
使い方を守る。
けれど予想外なことが起きるから体からの距離は十分に取っておく。
そんな基本に戻ることを決心しました。
作業スピードは二の次どころか百の次くらいです。
切創耐性80.2Nもお構い無しでしたね。


感想3、
ただ、今回はフルスロットルのままでしたので、惰性で回ってる刃を当てたりした場合なら、違った結果になってくるかもしれません。また防護手袋には様々なタイプがあるので、いろいろ試してみたら何か違ってくるかもしれませんね。



・前回テスト動画(脚絆編)の動画にはありますが刈払機にはキックバックという現象があります。
それも合わせまして、刈払機を使っている人に近づくのは自殺行為です。
使用者がエンジンのかかった刃を自身の体に近づけることも同じく大変危険です。


刈払機は危ないという話は入社以来聞いてきましたが、今回やってみてはっきり認識できました。渋谷(入社1年目)

2015年4月4日土曜日

G3711 VS GZ3800 (木林士チェンソーNo.1決定戦)


『木林士チェンソーNo.1決定戦』
を開催しま・・・以下略
トーナメント表はこちら!



今回は ZENOAH G3711  VS  ZENOAH GZ3800 です。


【試合前コメント】
・ZENOAH GZ3800 / 井上
GZ3800と言うチェンソーはハスクの440とほぼ同じスペックのチェンソーで位置づけではオールラウンドソーです。
排気量は、今回対決する3711より上の40.9㏄
このGZ3800を今回の対決にエントリーさせたのには訳がありまして、(それは今度)
こいつの実力が今大会の一つの注目なんです。(僕の中では)

それでは早速ですが、今回の相手は3711(渋谷機)!まぁ当然勝てる相手ではある事間違いなしの相手だとおもいますが、3711の実力は知っての通り!なめたら負ける相手です。




・ZENOAH G3711  (排気量37.2cc) / 渋谷
サンナナ、この場を借りて一言言わせてもらうね。
最初の頃は目立てが出来なくてエンジンの力でカバーしてもらってたな。
玉切りで食われた時は無理やり引っ張ってごめんな。防振ゴム痛かっただろう。
谷底に落っことしたこともあったな。あの時はもう仕事にならないかと思ったよ。
熱い時も氷点下の時も、動き続けてずっと支えててくれたな。
そういうこと忘れて太い木で上手くいかない時はお前の排気量のせいにしてごめんな。
お前がいないと仕事にならない。お前がいるから仕事ができる。
お前のおかげで生きていられる。ほんとありがとう。
さあ今日はチェンソーNo.1決定戦だ。
恩返しじゃないけど、俺なりに精いっぱいメンテナンスしたよ。
まあもともと、おまえの力なら3800に負けるはずはないけどなw
思う存分楽しんでくれ!


----------

ということで…両者からコメントが出たところでいざ対決!!




【試合後コメント】

・ZENOAH GZ3800 / 井上

3800の無負荷時の回転数、吹け上がりは、そこそこ調子よくこれならいい勝負かと思いきや!!
いざ!伐りだすと見る見るうちに出力が下がり気味に!!
バーサイズも3711の16より短い14インチなのに、、、。
トルクも弱く押し込み過ぎると止まりそうでした。
ソーチェンを送り出していく時の感覚が軽いと言うか、高回転の時の抜けてる感覚。許容回転数が高いだけで最高出力は、はるかに下と言えばわかりやすいか?
木を伐り込んで行く力がもぅ少し有れば面白い1台です。
始動性やスイッチの操作性も良く、セカンド機の役割は十分あります。


結果大敗でした。渋谷に調整教えなければ良かった↷
3800に必要なのは経験値みたいな物なのかな?あまり使われていなかったのでって何か負けたナベちゃんみたいなコメントです。

しかしこのチェンソーじつは意外に軽く薪割りや少量の伐採、短時間の作業には十分な仕事量をこなしてくれる1台です。
チェンソーは同じに見えて使うとホントにその機械の特色が有って面白いです。
あくまでも個人的な主観や趣味思考ですが、色々と触って見ると新しい発見がありますね。

次はどんな闘いが待っているのか楽しみだ。。




・ZENOAH G3711 / 渋谷
サンナナ、さすがだな!
次の相手は39か37か。勝ち負けはやってみなきゃわかんないけど、まあ楽しんでいこうぜ!
今日を境にじゃないけど、俺もお前のこと支えられるように、もっと意識高く持って取り組んでいくよ。
おまえに、「俺を使うのが渋谷でよかった」って言ってもらえる日を楽しみにしながらな。



----------

そんなこんなで終えた第2戦目。
次回も期待です!