2015年5月25日月曜日

防護具テストVol.6 防護ズボン

・2月26日に実施した防護具テストの最後、6種類目、防護ズボン(ソーチェンプロテクションクラス1(20m/s)付き)です。

ソーチェンプロテクション入りズボンに、37ccチェンソー、50ccチェンソー、刈払機、トップハンドルソーを当ててみました。比較するために、プロテクションの入っていない、普通の作業着にも当てています。

※今木林士では、チェンソーを使う際はチェンソープロテクション入りズボンを履くことにしています。今回実験に用いたのは、仕事で数年使い、経年劣化が進んだものになります。

動画は4本あります。4本とも左が普通の作業着、右側が防護ズボンになります。それぞれの動画の下に、当てた部分の写真を載せてあります。

・機械等概要
ズボン:防護ズボン(ソーチェンプロテクションクラス1入り)。
  数年間使い込んだものですので、劣化は進んでいると思います。
  地面に刺した丸太に履かせています。
チェンソー:排気量約50ccと約37ccと約27ccの3台。
刈り払い機:排気量約26cc、笹刈刃を装着
刃はどれも目立て済み


・動画1つ目は、防護ズボン×37ccチェンソーです。


 

・動画2つ目は、防護ズボン×50ccチェンソーです。


 

 
 

・動画3つ目は、防護ズボン×27ccチェンソーです。

 
27cc
27cc、ズボン下の丸太
27ccチェンソー、実験後
・動画4つ目は、防護ズボン×刈払機です。




刈払機

動画は以上になります。


感想1、チェンソーで唯一止まらなかった37ccについて。回転数は16000回/分出ています。
これだとさっくり計算すると、28m/sのチェンスピードになります。今回用いた防護ズボンはクラス1(20m/sまで)ですので、順当な結果と言えるかもしれません。これを防ぐにはソーチェンプロテクション最高のクラス3(28m/sまで)が必要になってくるようですね。
 ただ、フルスロットルで当て続けるという状況はあまりなさそうですので、惰性で回っているソーチェンでも試してみたいところです。

感想2、排気量27ccのチェンソーには効果テキメン!
  気持ちがいいくらいに止まってくれました。今回の行った実験の中で唯一頼もしい結果を見せてくれました。 

感想3、ただ、防護ズボンは全周ソーチェンプロテクションが入っているわけではありません。
  今回の実験では防護ズボンを丸太にビスで固定しています。実際の着用時には固定されません。ソーチェンが当たり生地が動くことで、結果が異なってくるかもしれません。


※あくまで基本1回、多くても数回当てているだけですので、決してきちんとした実験ではありません。ご参考程度にお願いします。

 とりあえず今回で、防護具テストについてのブログは最後になります。
またしばらくしたら(実験で使えるようなものがでてきたら)別のパターンでテストしてみたいと思います。 万一のための防護用品たちですが、万一だからと軽視せず、一つ一つの道具をしっかり理解しながら使っていきたいです。最後までお読み頂きありがとうございました。
渋谷

2015年5月19日火曜日

Husqvarna 346XP VS  共立 CS500 (木林士チェンソーNo.1決定戦)

Husqvarna VS KIORITZ  50ccどうしの対決!
 
トーナメント表の右側、今回は 『 Husqvarna 346XP   VS  共立 CS500 』

【試合前コメント】

・Husqvarna 346XP / 井上
今回、ハスクバーナ346と対決するのは、新参者の共立CS500!
ハスクバーナ346はこちらも言わずと知れた名機ではないでしょうか。
因みにこの346XPはNEW EDITIONです。
45cc(4.8㎏)の346を50.1cc(5.0㎏)に変更し発売されているモデルで、現在発売されているのはみんなこの346NEです。
13年まではカタログに346、346NE。とラインナップられていましたが、14年にはNEのみのラインナップになってます。

現在40ccクラスは543XPのみですね。339XPもカタログから無くなっていますからね。

さてさて話がそれ気味になりましたが、今回の対決相手はCS500!!
この機種の評判や現場データがあまり無いのは発売された・・・・あまり書くと相手に悪いのでここまで。

346は15~21程度までのガイドバーを適時選択することで、かなりの仕事内容をカバー出来る事が自分にとっては最大の魅力です。自分はよく15インチをセットして使っています。
346の機体はとてもバランスが良く特に枝払い時の取り回しは3711とかでは比べ物にならない程でトルクもあり枝払い、玉切りは楽チン!です。

そんな346実績で言えば熟成され550の発売以降も信頼性でいえばまだまだこちらが上ではないでしょうか。


・共立 CS500/ 渋谷
 林業を始めたからチェンソー1台くらい!と、勢いで、それも結構な勢いがついてしまい、共立の新製品を買ったものの、ほとんど使ってませんw 仕事では、会社の37を使っていますので、ずっと家で留守番です。家でも置き場所がないので邪魔者扱いですがw
 CS500の売りは軽いことです。50ccクラスでは最軽量の4.7kgです。ちなみに346は5.0kgです。この軽さのおかげで実務の際も使い勝手が良く、50ccですが気軽に山に持っていけます。と、言いたいだけです。仕事では使ってません。すみません。
 346XPは性能も取り回しもいいですし、2ちゃん等でも評判が良いです。CS500が勝てたらそれに越したことはないですが、負けるにしても、同排気量ですし、比較対象としては十分です。今後CS500を使いこなせるようになっていくための第一歩として捉え、集中して対決に臨みたいと思います。






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【試合後コメント】

・Husqvarna 346XP / 井上
 結果は346の勝利ですね。
納得!の結果でしょう。チェンソーは軽量化も勿論必要でしょうが、重さがある程度ある事でエンジンパワーやソーチェン切削の振動、を抑え込む事も必要でしょうね。チェンソーはトータルバランスが大切だなと感じました。

・共立 CS500/ 渋谷
 あっさり負けてしまいましたね。切削スピードで言うと、346の2/3程度でしょうか。エンジンはある程度使い込んだ方が回るそうですので、今後を楽しみにしたいです。それと、調整や目立て、玉切りの技術は井上さんに遠く及びませんので、これも少しづつ近づけていきたいですね。
 
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50cc対決は346の勝利でしたね!圧勝と言ってもいいかもしれません。
同じ排気量でも大きな差が生じることもあるんですね!
ご覧いただきありがとうございました。次回はハスクバーナとゼノアのホビーソー対決です。

2015年5月13日水曜日

2015年若葉まつり!

例年参加させていただいてきた桜まつりが、2015年は「若葉まつり」として5月に開催されました。
今年はなんと2ブース出展!

毎年恒例となってきたノコギリによる丸太切り体験ブースはコマ作りも追加!そして…


各種チェンソー展示&新設されたのはハスクバーナのバッテリーチェンソー(536Li XP&T536Li XP)体験ブース!

ハスクバーナよりご協力いただいてひとつの夢が叶いました。



『今年から』はブースだけではありません。
「年輪って知ってる?」「この木はキミより長生きしているんだよ」
と、熱心に丸太切り体験ブースを担当する新人アツ。

自分で輪切りにした丸太はデコレーションをして…

今年はコマ作りができるんです!

ちゃんと回るよ!

ドヤッ!いい笑顔。
昨年と同じくコースター作りも出来たのですが、圧倒的にコマ作りが人気でした。
やっぱり遊べるものが好きだよね。

対してチェンソー展示&体験ブースはしっとりと大人の雰囲気。
チェンソーに興味のある方や薪ストーブユーザー、同業の方もいらっしゃいました?!


ってな感じで今年も大盛況で終わることができました。



普段は山の中にいる私たちですが、年に一度のこの機会にみなさまに山のこと、山仕事のことを少しでも知っていただければ幸いです。

来年もお待ちしております。


2015年5月9日土曜日

防護具テストVol.5 靴(足袋・ブーツ)

・2月26日に実施した防護具テスト、5種類目、Vol.5 靴(足袋・ブーツ)です。

鉄芯入り足袋(鉄芯足袋)と先芯樹脂入りブーツ(先芯樹脂ブーツ)に、50ccチェンソーと刈払機、(笹刈刃)を当ててみました。

※今木林士では、チェンソーや刈払機を使う際はソーチェンプロテクション入りブーツを履くことにしています。今回実験に用いたものにはソーチェンプロテクションは入っていません。

動画は4本あります。それぞれの動画の下に、当てた部分の写真を載せてあります。

・機械等概要
靴:靴底をビスで固定
 足袋は立たせるために、段ボールを中に入れています。 
 数年間使い込んだものですので、劣化は進んでいると思います。
刈り払い機:排気量約26cc
チェンソー:排気量約50cc
刃はどちらも目立て済み

・動画1つ目は、鉄芯足袋 × 刈払機(笹刈り刃)です。










・動画2つ目は、先芯樹脂ブーツ× 刈払機(笹刈り刃)です。


・動画3つ目は、鉄芯足袋 ×チェンソーです。



・動画4つ目は、先芯樹脂ブーツ ×チェンソーです。




 
 


 

動画は以上になります。


感想1、意外としっかり守ってくれる。
 エンジンフルスロットルだと、チェンソーでも刈払機でも木はあっさり切れます。
ですが、鉄や樹脂は同じようにはいかないんですね。
これからも、エンジンものを使う際はつま先に芯が入ったもの履いていこうと思います。


感想2、樹脂と鉄、今回の場合だと樹脂の方が切れにくかったみたいです。
 鉄の方が堅いイメージがありましたが、樹脂も意外と守ってくれるんですね!


感想3、実際の効果は当たり所に強く影響される。
 鉄や樹脂の面から当たれば防御力はあるようですが、縁から当たると切れてしまうようです。つまり最も防御力が高いのは全体が鉄や樹脂でできたブーツなのでしょう。スキーやスノボーで使われるハードブーツのようなものになるでしょうか。
チェンソー対策であれば、チェンソープロテクション機能付きの靴(ブーツや長靴)が既に売られていますので、おすすめです。




 *あくまで基本1回、多くても数回当てているだけですので、決してきちんとした実験ではありません。ご参考程度にお願いします。
 お読み頂きありがとうございました。万一のための防護用品たちですが、万一だからと軽視せず、一つ一つの道具をしっかり理解しながら使っていきたいです。
渋谷(林業1年目)

2015年5月5日火曜日

GZ3900 VS 543XP(木林士チェンソーNo.1決定戦)

ついに登場Husqvarna!!



隔週更新サボってました、スミマセン。
トーナメント表の右側に移って今回はZENOAH GZ3900 VS Husqvarna 543XP!

【試合前コメント】

・ZENOAH GZ3900 / 清
39についての説明はワタナベ先輩が前回いろいろ書いてくれたので省略。
排気量上のお相手ですが前回井上さんが37で39に勝ったように可能性はあるはず!
バーもフィルターも影でめっちゃ掃除して暖気も済ませたのであとは自分次第です。

・Husqvarna 543XP / 水出
Husqvarna 543XP水出使用が満を持して登場です。
ゼノアGZ4300で良いところをハスクバーナオレンジがかっこいいと言うだけの理由で選んだマシンです。職権乱用も良いとこですが…!排気量から言っても負けるわけがない。

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【試合後コメント】

・ZENOAH GZ3900 / 清
まさに持ち主がポンコツでした。動画で見ると力み過ぎているのが見て取れます。
543の調子があまり良くなさそうなチャンスだったのに!勝機を逃しました…39ごめん!

・Husqvarna 543XP / 水出
まぁ、当たり前の結果ですな。余裕な感じで言いたい所ですが、吹き上がりが悪い気がする!
立場もあるので調整が合ってないなんて口が裂けても言えない。どうするんだいオレ!

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意外と僅差でしたが、やはり丸太の輪切りひとつ取っても排気量だけでなく技術の差が出るものですね。

次回は意外な機体が登場予定…!