2014年11月17日月曜日

時代に即応した伐倒技術の向上に関する集団指導会

どうも、ナベです。

今日は午前中現場行きつつ午後からこのタイトルの講習に行ってきました。
要は安全について改めて現場の人に考えてもらおうという趣旨の講習です。

毎年ある講習ではありません。なぜこのタイミングなのかというと、林業での昨年の死亡者数は39件。今年は10月7日段階で31件。昨年を上回るペースで災害が発生しているようで、そのためこの講習が行われたようです。
非常に勉強になりました。

たとえば、普段自分たちは造林用のヘルメットをかぶっているのですが、これは落下物から頭を守るための機能を備えたものなのですが、それともう一つヘルメットには墜落時保護用という高所から落下したときに頭部を保護するためのヘルメットがあります。
林業なので当然造林用ヘルメットでいいと思っていたのですが、実は日本の法律では傾斜が40度以上の場所では墜落時保護用のヘルメットの着用が求められてるようなのです。まったく知りませんでした。東京の山じゃあ40度は結構ざらにあるので身近な話です。

講習でもらった資料です。
”林業・木材製造業労働災害防止規定 ”
簡単に言うと政府が法令で決めた林業の作業の仕方が細かく書かれたものです。どうゆう服装でするべきか、作業上の注意点、禁止事項などがたくさん書かれています。
人によっては「きれいごと、現実とかけ離れている」という方もいると思います。自分もそう思うところはあります。
講師の方がおっしゃっていました。
「林業は甘い目で見られている。クレーンでの荷の吊り方一つ見ても、一本吊りは建設業界ではありえない、認めらていないが、林業では法律で認められている。そのうえ安全への意識も低い。こうゆうところが他産業に比べ災害が多い一因なのではないか」と。
それに続けて、そうゆう現状だということを認識したうえで仕事をしてほしいともおっしゃっていました。

 ショックでした。そうゆうところからすらも林業は遅れているのかと。もちろん街場と山林を一緒くた論ずることはできないと思いますが、そう言われてしまう現実があるのは確かです。
 じゃあ実際この規定通りに仕事できるかといわれると越えなくてはいけない課題が数多くあるのは間違いありません。ではどうしたらいいのか。安全への意識を高めるのは当然のこととして、おそらくこれからは現場にいる人たちからしかるべきところに、しかるべきことを訴えしていかなくてはいけないのでしょう。「きれいごと」で終わらせないためには。
・・・・・ま、自分はその前に補助金なしで自分の給料稼げるようになれって話ですけどね(^◇^)



0 件のコメント:

コメントを投稿